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歯磨き粉について

皆さんは、歯ブラシをする際に歯磨き粉はお使いですか?

昨今様々な歯磨き剤が販売されていて、どれを使っていいのか迷う事も多いかと思います。
色んな製品がある中で、今回はフッ素入りの歯磨き粉についてお話ししたいと思います。

現在、国内で販売されてるほとんどの歯磨き粉にフッ素(フッ化物)が含有されてます。
フッ素入り歯磨き粉は、正しく使用すると虫歯予防にとても効果があります。

虫歯は歯に付いた食べかすの中にいる細菌が砂糖などの糖を利用して酸を作り出し虫歯をつくります。
毎日私たちが食べ物を食べているとき歯は酸にさらされていきますが、食後の歯磨きでフッ素を取り入れることで再石灰化を促し虫歯になりにくくしてくれるのです。

歯磨き粉の中に入っているフッ素は、主にフッ化ナトリウムという名称で歯磨き粉の成分表に書かれています。
フッ素には
①歯のエナメル質を強くする効果
②歯の再石灰化を促進する効果
③細菌を抑えて虫歯の原因である酸の産生の抑制効果などがあります。

せっかく毎日使う物ですから、フッ素入り歯磨き粉の効果を最大限に引き出したいですよね。
そのために正しい使用量や使用方法が決められているのをご存知でしょうか?

正しい歯磨き粉の使用方法

上記の表に書かれている1000ppmFとはフッ化物イオン濃度を示していますが、最近では歯磨き粉に記載されているものもあります。
年齢に応じて適正なフッ化物の含有量と使用量は決まっていて多く歯磨き粉をつければ良いと言う訳ではありません。

成人の場合、歯ブラシに1 .5㎝~2㎝程度を歯ブラシにつけるのが適量です。

お子さんの場合、永久歯が作られる6歳までのあいだに歯磨き粉の使用量が多すぎてフッ素を継続的に飲み込んでしまうとフッ素症を引き起こしてしまう恐れがあります。
フッ素症とは歯のエナメル質の石灰化期間に過量のフッ化物を継続的に摂取した場合に生ずる特異的な歯の形成障害で、エナメル質に審美上の変化(不透明な縞模様・境界不明瞭の白斑・白濁など)があらわれ、中等度になると歯面全体にわたってチョーク様に白濁します。
なので利用方法が決められており、少し注意が必要です。

歯が生えてから2歳までは歯ブラシに1㎜~2㎜程度(米粒くらい)
3~5歳までは歯ブラシに5㎜程度(グリンピースくらい)がのぞましいです。
分からない時はお気軽に歯科衛生士にご相談くださいね。

正しいうがいの仕方

上の表に書いてある『うがいをする場合は少量の水1回のみ』とありますが、これは具体的にどのくらいなのか気になりますよね。
歯ブラシの後うがいが1回のみでは気持ち悪いと感じる人も多いと思います。
調査では歯磨き後の平均うがい回数は3回から4回と言われています。しかしこれではせっかく歯磨き時に取り込まれたフッ素がほとんど流れてしまいます。

正しくは、一回で5ml(ペットボトルのキャップ1杯程度)が理想とされています。

意外かもしれませんが、この量でうがいをするとフッ素の効果が発揮され虫歯予防につながります。
正しい用量と使用方法で虫歯予防していきたいですね。

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