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歯内療法における診査診断の重要性②

口腔外診査

まずは診療室に入られた患者さんの様子を拝見することで様々な情報が分かります。
顔面や頸部の対称性を見ることで、炎症の波及や程度の把握ができますし、稀に炎症が原因で顔の外部に外歯瘻と呼ばれる膿の排出路が形成されることなどがあります。

口腔内診査

歯肉の腫れや、歯周ポケットの状態、歯の搖れ、押すことで歯や歯肉の痛みがあるか、といった事を調べます。これにより、どの歯がどういった原因で問題を起こしているのか、その問題がどの程度のものかを調べることができます。
特に歯周ポケットと呼ばれる、歯周組織の診査はとても大事です。歯周ポケットが深くなる場合には歯根の炎症が重度である可能性、歯根のひび割れ(歯根破折)の可能性、歯周病が重度であること可能性などを示唆しており、治療結果が良くなかったり抜歯が必要となることがあります。

歯髄診査

温度や電気を利用した検査を行うことで、歯の神経である歯髄の状態を調べることができます。歯髄の状態を評価し、診断を正確に下すことが治療方法の決定に繋がるため、歯髄診査は診査項目の中でも特に重要な項目となります。
エナメル質に保護された歯髄の状態というのは、直接的に組織を採取し評価することが不可能なため、温度や電気を利用した間接的な評価となります。
しかしながら、歯や歯髄の状態によってはこれらの検査が困難であったり、診断が確定できないような場合もあるため、それ以外の様々な診査項目から総合的に診断を下す必要があります。

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