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歯内療法における診査診断の重要性①

根管治療に限らず医療において最も重要なものは診断であると考えています。
正しい治療を行うためには、どこにどのような問題があり、どういった治療方法が必要かを決定する必要があります。
例えばどんなに治療技術が優れていたとしても、間違った部位や間違った治療方法を選択してしまっては治療が成功することはないでしょう。
根管治療における診査についていくつか説明をします。

主訴

まずは患者さんの言葉で、どのような問題があるのかを聞き取ります。
例えば痛いといっても、歯が痛いのか、歯肉が痛いのか、どこが痛むのか、いつから痛むのか、どの程度痛むのか、どのような時に痛むのか、痛みは鋭い痛みなのか鈍い痛みなのか、様々な情報が得られます。
実際に患者さんが痛いと思っている歯とは別の歯が痛みの原因であったり、歯自体には問題なく歯肉や顎関節など別の部位が痛みの原因であることもあるため、誤診をしないためにも十分に問診をする必要があります。

医科的既往歴

全身状態の確認は治療を行う上でとても大事です。たとえば高血圧の患者さんでは麻酔が使用できなかったり、健康状態に問題があれば外科処置が適応にならないような場合があります。
また、アレルギーのある方には特定の薬剤や材料が使用できないこともあります。
過去に心臓に関する手術をされているような場合には、血液の凝固を防ぐ薬剤や人工弁などを使用している場合があり、治療方法や検査内容に制限がでることがあります。
特に高齢の患者さんに関しては、様々な基礎疾患を抱えている場合が多いため、治療に問題がないか十分に問診をしています。

歯科的既往歴

過去にどのような歯科治療を受けていたのか、遡って問診を行います。
最近治療した歯が痛いのか、数十年も前に治療した歯が痛いのか、あるいは治療自体受けたことのない歯が痛いのか、治療の有無や治療時期を確認することで、歯髄、歯周組織の状態がある程度確認でき、診断の助けになります。
また、その歯が過去に受けているなら、何が原因で治療になったのか、どのような医療施設でどのような先生が治療をされたのか、詳しく確認することで、患者さんの抱える歯科的な問題や歯の現状が詳しく認識できるため治療方針の決定に役立ちます。

歯の治療で初めて来院される患者さんは皆さん緊張をされています。
治療方針の決定のためだけではなく、不安や緊張を抱える患者さんの悩みをきちんと受け止めて十分にお話を伺うことが、患者さんと歯科医院との信頼関係構築のきっかけとなります。
当院では十分な治療時間を確保し、可能な限り十分にコミュニケーションをとることを第一と考えております。

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