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根管治療をした後の歯の痛み③

根管治療後に歯の痛みが取れないという訴えで来院された場合、歯源性(歯が原因によるものか)または非歯源性(歯が原因ではないもの)由来の診断をつけることが重要です。

しかしながら、これらの鑑別診断は臨床上では非常に難しくなる事が多いです。例えば、根尖性歯周炎の画像初見に関しても、レントゲンだけでの把握では困難であり、CTまたは顕微鏡による診断が必要となる場合もあります。

初診時のレントゲン画像で明らかな感染の所見があればよいのですが、一見して問題のない画像所見でも補綴物を外して精査をすると内部に痛みの原因となりうる感染を認める場合もあります。ですから、画像診断に関してもあくまでも診断のための情報の一つでしかなく、それだけ確定診断をすることは困難です。

当院では痛みに関する治療については、とても複雑で経過が長くなる可能性や、治療によっても最終的には痛みが完全に改善しない可能性なども踏まえて説明を行っています。一つ一つ考えられる可能性を考え治療を行い、それでも痛みが改善しない場合に最終的に非歯源性歯痛を疑い、口腔顔面痛の専門機関へのご紹介をさせて頂く流れをとっています。

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