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歯周病と骨粗しょう症について

今回の衛生士ブログは骨粗しょう症についてです。

体内のカルシウムの99%は骨に存在しています。
骨は、体を支えて動かすための器官と思われがちですが、カルシウムの貯蔵庫という非常に重要な役目も果たしているのです。
偏った食事によってカルシウムが不足し血中カルシウム濃度が下がると、副甲状腺がホルモンを出して、破骨細胞に骨を溶かさせ、骨に蓄えられているカルシウムを血中に補給します。
これが続くと当然ですが、骨は減っていきます。

骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる疾患です。
この状態では、容易に骨折する可能性が高まります。
骨粗しょう症ではカルシウムのバランスが崩れ、骨の形成が骨の吸収よりも遅れるため、骨密度が減っていきます。

骨粗しょう症は、主に高齢者に影響を及ぼすことが多いですが、若い世代にも見られる場合があります。
主なリスク要因には、
・遺伝的要因
・女性ホルモンの減少(閉経後)
・カルシウムやビタミンDの不足
・過度のアルコール摂取
・喫煙
・運動不足などが挙げられます。

歯周病との関連について

骨粗しょう症と歯周病は、両者とも、骨の健康に関わる疾患であり、共通したリスク要因やメカニズムが存在します。

歯周病は、歯と歯茎の溝(ポケット)に歯周病細菌により炎症が生じ進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を歯周病細菌が溶かしてしまう疾患です。
一方、骨粗鬆症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
骨粗鬆症の場合、全身的な骨の健康が損なわれるため、歯槽骨も影響を受ける可能性が高くなります。歯槽骨が弱くなると、歯のサポートが不十分になり、歯を失う可能性も高くなります。

歯周病と骨粗鬆症は、前述したように喫煙、栄養不良、運動不足などが両疾患の発症に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、健康な歯と骨を維持するためには適切な管理と予防が必要です。
定期的な歯科検診・骨密度の測定、バランスのとれた食事、適度な運動、喫煙や過度なアルコール摂取の回避などが大切です。
また、個々の健康状態に応じて、専門医や歯科医師・歯科衛生士と予防していきましょう。

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