ブログ

歯周病について

衛生士ブログの今回のテーマは、歯周病です。
歯周病と言う病気は皆さんも一度は耳にした事があると思います。
では、歯周病はどのような病気なのかはご存知ですか。
当院に来院される患者さんに歯周病の治療を受けていただく際に必ず聞いていることですが、
知っている方は少ないように感じます。
歯周病を一人でも多くの方に知っていただけるように詳しく説明していきたいと思います。

私たちの歯は顎の骨に支えられて生えています。
歯周病とは簡単に言うと歯を支えている骨が細菌の感染によって溶けてしまう病気です。

健康な歯茎は、歯とぴったりくっついています。

歯と歯茎の境目には歯周ポケットと呼ばれる溝があり
健康な状態だと浅いポケットをしていて歯茎の色はキレイな薄ピンク色をしています。

ではどうして細菌の感染が起こるのでしょうか。
歯磨きがいき届いていなかったり、長い間歯医者に行っていないとこの歯周ポケットの中に歯垢(細菌)がたまっていき、
放置した歯垢(細菌)は時間が経つとポケットの中で繁殖し、周りにある歯茎や骨を破壊していきます。
これが歯周病です。

歯周病になると

最初は歯ブラシをするとき歯茎から血が出ます。
血液には細菌の大好物である鉄とたんぱく質が含まれているため、細菌たちはこれらをエサにして更に周りの歯茎や骨を破壊していきます。
よって歯周病になると悪循環で進行していきやすいのです。

歯周病が重度まで進むと、歯周ポケットは、骨の量とともに深くなり歯茎の見た目がどんどん下がってしまいます。
歯はグラグラしていき、細菌に感染した歯茎は赤黒くブヨブヨ腫れてしまいます。
やがて歯を支えている骨はほとんどなくなってしまい、歯が自然と抜け落ちてしまうのです。

歳をとったから歯がなくなる、というわけではなく入れ歯やインプラントが必要になるのは
この歯周病という病気によるものが大きいです。

もちろん歯周病だけが原因ではありませんが、歯周病で歯を失う人の割合は虫歯よりも歳をとるごとに増加していきます。
歯周病が始まるのは、歯周病細菌が感染する18歳頃からといわれていて、20代30代より徐々に進行しはじめていきます。
40代50代では悪化して60代頃より入れ歯になってしまう人も少なくありません。
なので歯周病は若い世代から予防が必要になってくるのです。

歯周病は治療したり予防することができる病気です。
将来入れ歯やインプラントになる前に早い段階から予防していくことが歯周病にならないカギになっていきます!

歯周病を予防するには

歯周病を予防するために、まず自分自身のお口の状態を知ることからスタートします。
歯周病は痛みがなくじわじわ進行する病気ですので、まずは歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
そこで歯石を取ってもらい歯磨きの仕方を教えてもらいましょう。

歯周病細菌は歯周病菌がいる人の唾液が他の人の口の中に入ることで感染すると言われています。
海外ではキスが原因といわれており、日本では直箸で大皿料理を分け合う習慣などから感染するとも言われています。
残念ながら歯周病細菌は一度住み着くと一生お口の中から追い出すことは不可能で、
歯周病を治療して歯茎の具合が良くなっても歯周病菌がいなくなった訳ではありません。
菌の量が減ったために具合が良くなっただけです。
歯磨きやメインテナンスを怠ると菌の量が増えて歯周病が再発します。
再発予防には、毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが重要です。

お口に困ったことがなくても歯周病から歯を守るために歯科医院での定期検診を受けましょう。

治療のご相談、ご予約などお気軽にお問い合わせ下さい

03-5977-1788

平日10:00~13:00、14:30~18:00
土曜9:30~13:30、15:00~18:00
(休診:水曜・日祝)

メールでのお問い合わせ