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歯周病と妊娠について

今回の衛生士ブログは、歯周病と妊娠についてです。
いままで虫歯や歯周病についてお話してきましたが、女性は特に女性ホルモンの影響により、歯が悪くなりやすいのをご存知でしょうか。
今回は妊娠期の歯肉炎についてお話したいと思います。

歯周病は近年様々な病気と関連があることがわかっています。
・糖尿病
・高血圧
・骨粗鬆症
・心臓疾患
・脳血管疾患
・リウマチなどです。
そして生活習慣である喫煙やストレス、日頃服用しているお薬などで変わります。
これらの疾病は歯周病と相関関係にあり、歯周病から起因してこれらの病気に繋がったり、もともと糖尿病や高血圧がある方には歯周病が進行しやすくなります。

妊娠は病気ではありませんが、妊娠期では女性ホルモンの影響で歯周病が悪化しやすくなり、その歯周病が妊婦さんの身体に影響します。
歯周病が悪化する理由として
➀ 女性ホルモンの急増加する事で歯周病細菌(プレボテラ・インターメディア)が増加しやすくなります。
➁ 唾液の粘液性が高まり自浄作用の低下が考えられます。
➂ つわりによる食嗜好の変化や食事回数が増えたりする事でそれに応じた口腔ケアができなくなる。
などの理由があげられます。

歯周病と関連した妊娠に伴う合併症

・歯周病があると、早産になる確率が約1.9倍上昇します。
・低体重児出産が歯周病があると2〜4倍になると言われています。
・妊娠高血圧腎症が約2.4倍リスクが高まると言われています。

実は妊娠期に歯を悪くする方はとても多く、歯周病が悪化して赤ちゃんにまで影響してしまうことになるのです。

妊娠期における合併症を防ぐには
➀ 普段の口腔ケア以上に気をつける必要があります
➁ 食事や間食の回数が増すので食後の歯磨きやうがいをこまめに行うようにしましょう。
➂ つわりの時は、出来るだけ気分の良い時に歯磨きを行い磨けない時は、ぶくぶくうがいをしましょう。
ヘッドの小さい歯ブラシを使うと気持ち悪くなりにくいです。
④妊娠前から歯医者さんで定期的に歯のメインテナンスを受け、虫歯と歯周病を予防しましょう。

妊娠中の歯科治療

妊娠中に歯が痛くなったり、歯周病になってしまったら、
妊娠の始め(0〜14週ごろ)は緊急の処置以外はさけた方が安心でしょう。
妊娠中期であれば、(14〜28週)であれば、安心して治療を受けることができます。
妊娠後期(29週以降)は歯の治療をするために、横になると赤ちゃんがお母さんのお腹の血管を圧迫してしまい、気分不良に陥ることもあるため、治療は中期までに済ませましょう。

できれば妊娠を考える前に歯医者さんに行って、治療が必要なところは終わらせてから妊活しましょう。
妊娠中はメンテナンスだけで済ませられるようにするのが安心です。

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