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砂糖について

今回の衛生士ブログは砂糖についてお話ししたいと思います。

歯医者さんに行くと、甘いものは虫歯になるのでダメですよと言われますが、実は砂糖による影響は虫歯になるだけではありません。

砂糖は大昔は高価でなかなか手に入らないものでしたが現代では砂糖入りの甘いものが世の中に溢れています。
流行り物のスイーツや、ジュース、甘いコーヒー、スポーツ飲料、
コンビニで手軽にお菓子が買えてしまいます。
中には自社製品を飲み続ければ健康増進につながると謳うような広告を見かけますし、インターネットやSNSで発信された情報を元に間違った知識が誰でも見ることができ、自身で考え、情報を取捨選択しなければならない時代になっています。

ここでは砂糖の中でも代表的な精製されている白砂糖についてお話ししていきます。

白砂糖のデメリットは

・体の中で分解される際にビタミンやカルシウムを消費する為、
甘いものを多量に食べると、ビタミンが不足し疲れやすくなったり、
カルシウムが失われる為、イライラしやすくなります。
・アルコールやタバコと同じく依存性があり、ドーパミンやセロトニンといった幸せホルモンが放出されるため甘いものがやめられなくなります。

糖分が欲しくてイライラするのは、普段から甘いものを多く摂取していると
カルシウム不足と中毒症状のためです。

・白砂糖を多く含む食品は血糖値を急激に上昇させ、膵臓から血糖値を下げるためのインスリンの生成が間に合わず、何年も続くと糖尿病を引き起こします。

糖尿病は罹患率が年々増加しており、予備軍の方も増えています。大人だけでなく、現在では小児糖尿病予備軍のお子さんが昔と比べると増加傾向にあり、食の変化などが要因となっています。

・白砂糖を取りすぎると、糖と皮膚のたんぱく質が結合し、肌にしみができやすくなります。
そんな虫歯だけではなくさまざまな問題がおこる白砂糖ですが、
WHOが提唱する体に害の少ない1日の砂糖の摂取量の目安としては成人で
25gまでです。
これは大さじ3杯弱、もしくは小さじ8杯強と言った量になります。
たとえば普段よく目にする清涼飲料水やスポーツ飲料ペットボトル500mlにはどのくらいの量の砂糖が入っているかご存知ですか。

ポカリスエット(31g)
コカ・コーラ(56・5g)
三ツ矢サイダー(55g)
ペットボトル500mlを1本飲むとそれだけで1日の摂取量の基準値をはるかに超えてしまうのです。

飲む習慣がついてしまうと砂糖の過剰摂取となり糖尿病のリスクを高めて
しまいます。

夏の暑い時期にスポーツドリンクを熱中症対策として水分補給の替わりにしている方がいますが、これでは水分補給しているつもりがガリガリ砂糖をかじっているようなもの。このような生活をずっと続けていたら砂糖の中毒症状や糖尿病は避けられません。

私たち一般の人たちが熱中症予防として水分を補給するのであれば、ここまで糖質をとる必要はありません。
麦茶やほうじ茶などはミネラルを含んでいて水よりも水分補給に適しています。

なるべく普段の生活で摂る水分は糖質の入っていないもので補うようにし、常習的にこのような甘い飲み物は飲まないようにすることで、虫歯や糖尿病などの健康被害のリスクを下げることができます。

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